第3回 :理想の家編
■選んだ土地でできること、できないこと
すると、四角くするために屋根を平らにすると日照権的に難しかったり、家の構造上の課題がある、バルコニーは建ぺい率に入るので、大きくしすぎることはできない、準防火地域なので窓は基準をクリアしているもの、など、選んだ土地ごとにルールがあることがわかります。
でも、そこは設計士さんの腕の見せどころ。
バルコニーではなくこのスペースをお庭にしましょう、屋根は真っ平らではないです全体の設計を変えることで、四角い印象になります。など、建築基準法もクリアしつつ、希望に沿った折衷案を提案してくれます。
■理想の家はお金がかかる
そして、夢と希望をモリモリに盛り込んだ理想の家は、想定していた予算を大きくオーバー(涙)無い袖は振ることができません。
ドアや棚、窓やサッシの値段なんて、今まで考えたことなかったのですが、積もり積もると結構するんだということを自覚。
「まずは理想を詰め込んで、ここから何を削るかを検討していくと、納得感のある家になりますよ」と設計士さん。
なるほど、比較し優先度を明確にすることで、納得感を持って削っていくことができるのです。
また、諦めるのではなくDIYで充分対応できそうな箇所も、(さすがプロ)どんどん提案してくださいます。
■MustとWantの選定
全部盛り込むことが難しいことがわかったので、今度は削る作業をスタート。
シュークロークの扉は不要、洗面所の棚はDIYしよう。リビングのくくりつけの棚は絶対欲しいわけでもない、暖炉と床暖房はどちらかでもいい、など。WantだけどMustではないものが見えてきました。
そして、私たち素人の考えた理想の家は実は住むには不都合な点もたくさんあることも教えてもらえます。
たとえば大きくてたくさんの窓だと逆に夏、暑すぎること。バルコニーがあると一階が暗くなる。ウォークインクローゼットには換気扇つけないとカビる、などなど。
提案と修正を繰り返しながら、私たちたちのライフスタイルと気候にあった本当に暮らしやすい家を一緒に造りあげていきます。
設計が確定するまでの期間は個人差があるそうで、早い人ではすぐに決まることもあるそうですが、私たちは二ヶ月程度かけながら、納得のいくまで何度も設計図を書き直して頂きました。
次回はいよいよ着工がスタート! どんな風に家が建ち上がっていくのかをリポートいたします。