神奈川県足柄上郡開成町H邸
「四季の田んぼの表情や沈む夕陽、、、特別なことがなくても心静かに美しく暮らしています」
開成町は神奈川県足柄上郡に属する県内および東日本で最も面積が小さい町。町の西には箱根外輪山、北には丹沢、東側を酒匂川が流れ相模湾に流れ込む自然あふれる町。近年移住支援や子育て環境の充実に積極的であることで移住が進んでいる。
冒頭タイトルの「田舎モダン」はコピーライターであるH様が生み出した神奈川県開成町のコンセプトコピーの一部だ。2014年から町のブランディング計画として進めたプロジェクトに参加していた頃のこと。
ご主人は広告代理店を経て独立したコピーライター、プランナーで、奥様は著名な舞踊家という互いにクリエイティブな職業のおふたり。開成町に移住するまでは東京板橋区で日々多忙に過ごす典型的な「都会的なカップル」だった。
当時のプロジェクトのためご主人は開成町に足しげく通っていたが、まだ移住までは考えになかったという。そんな折2019年の夏、奥様を連れて河原の花火大会を鑑賞することに。大きな花火と爆音、子供達の賑やかな声、、、その日のうちに開成町の魅力が奥様の琴線に触れた。
「わたしは、ここに住みたい」
移住計画にエンジンがかかった。ここに住むのなら木や自然素材の家がふさわしい。土地探しから家づくりまでトータルでプランニングするKIBARI プロジェクトとの出会いは移住を加速した。「どんな暮らしがしたいか?」からはじまる「逆転の発想」だった。
「そもそも僕の仕事は日常生活の中で感じたものが発想の引き出しになるから、日常が基礎トレーニングなんです。それに東京に通うことは必須でないことにもあらためて気づいたんです」
奥様も舞踊家として世代交替を考えていたこともきっかけになって、ダンススタジオやさまざまなものも全部バトンタッチしてここに来た。
「コロナはわたしたちの忙しい毎日を振り返ったり、見つめ直すきっかけになったんだと思います」
客観視すればH様邸は田んぼの中の平屋の一軒家。しかしお二人と愛犬の暮らしから綿密に計算された設計と外壁の信州カラマツをはじめ木をふんだんに使うKIBARIのモダンなコンセプトが随所に見受けられる。
「開成町は水道に地下水を使っているから毎日水道水をそのままガブガブ飲んでいますよ。(笑) それに四季変化するこの風景が一番のご馳走です。田舎は刺激がないというけれどなんでもないことがわたしたちには素敵な刺激です」
これが「田舎モダン」〜ご自分が生んだ言葉をご自身で実践しているH様でした。
神奈川県足柄上郡開成町H様邸
· 敷地面積/242.37㎡(73.31坪)
· 建築面積/94.34㎡(28.53坪)
· 延床面積/89.55㎡(27.08坪)
構造/木造平屋 2LDK
· 設計・施工/KIBARI プロジェクト
· 家族構成/2人(愛犬1頭)
· ◎外部仕上げ
· 屋根/ガルバリウム
· 外壁/信州カラマツ
· ◎内部仕上げ
· 床材/オーク ラスティックグレード・カラマツ うずくり
· 壁/漆喰(LDK)+ビニールクロス(他室)
· 天井/レッドシダー(LDK)+ビニールクロス(他室)
【KIBARI STUDIO】たまプラーザショールーム
東急田園都市線「たまプラーザ駅」北口より徒歩5分
横浜市青葉区美しが丘1-12-3 第7松美ビル202
TEL. 0120-552-970