三浦市・A様邸/取材協力:スターホーム(株) 取材:ワイズクリエイティブオフィス
三浦半島の東側に広がる金田湾、その南側に位置するビーチラインが三浦海岸。三浦半島東側、相模湾に面する湘南エリアは発散エネルギーが強すぎるという見解もあるらしい。ならば都心にも出やすく生活に便利で食べ物も美味しく、喧騒を忘れて穏やかに暮らせる三浦海岸はどうだろう?大人にはかっこいい選択かもしれない。
「都会は若い世代に譲って、僕たちは海の方で暮らす。時代の流れかもしれません」
ブランディングコンサルを主業とするご主人の主戦場は東京で、世田谷で40年余りを過ごしてきた。多くのクリエーターにとって東京は情報、人脈、技術、経済すべての中心だという概念があって、A様の住まいも世田谷区のマンションだった。
60歳を迎える人の多くがそれとなく思い描く新たな人生設計や環境。A様も「古民家をリノベしてみるのもいいなあ」と空想していたと話す。あくまでもぼんやりと、、、。
プライベートではトライアスロンを楽しむ(競技する)アスリートだからそれとなく「海の近く」もあたまの片隅にあった。
「コロナパンデミックは仕事の形をすっかり変えましたね」と話す。
東京を離れてもまったく支障がないことを確信して、ほどなく住み替えの衝動が芽生えてきた。
所属する経営者団体で不動産に詳しい仲間のアドバイスで資金計画(ファイナンシャルプラン)をつくり現実的に話が進んだ。
「三浦海岸周辺はどうか?」
8月に内覧したこの住まいは海が見わたせる抜群の環境にあった。さらにその住宅がそもそもスターホームの建築だということを知って驚いた。スターホーム星社長とは同じ経営者団体で旧知の中だったから。思わず内覧さなかに星社長の携帯電話を鳴らしていた。
中古住宅のオーナーが変わって、担当した工務店が再びリノベーションを手掛けることは住宅にとっては最善なことだろう。邂逅を経てリノベーションの計画は進んでいった。「移住するなら私のお部屋が条件よ」という奥様の説得にも成功する。
高台に立つ建物は舳先を海に向けているような佇まい。先端のウッドデッキから三浦海岸がパノラマに広がる。「マンションは別として戸建てでこの眺望はなかなか見当たらない」と話すほどの眺望を手に入れた。外壁を好みの配色で塗り替え、無垢材の床を削り、壁を全て貼り替えるとA様ご夫婦の好みの住まいに様変わりした。落ち着いた寝室、おふたりそれぞれの仕事部屋からも海が見える。2階和室の窓からは海とは反対に三浦の緑が背景になる。さまざまな風景を取り入れることができる素敵な住まいだ。
「坂を下りればすぐに海で泳げるし、カヤックでこのあたりの海岸線を辿ってみたい」とご主人。ものづくりがお好きな奥様は「石や流木でクラフトしてみたい」と話す。
世田谷のマンションを売り出す際に内覧を希望したのは若い家族ばかりだった。「都会は若い世代に譲って、僕たちは海の方で暮らす。時代の流れかもしれません」と今を見つめている。
三浦海岸で新たな大人のものがたりが描かれようとしている。