古都の趣と現代的な都市文化が同居する鎌倉。ここに2019年秋、書物や陶芸品をエッセンスに落ちついた空間を提供してくれる「佐助カフェ」。オーナーのご自宅と同じく、木の家づくりを標榜するキリガヤがその空間をプロデュース。地元のかたがたにも愛されるカフェでありたい、オーナーのそんな思いが詰まった空間です。
鎌倉駅西側「銭洗弁財天」につづく小径は参拝者やときには大勢の修学旅行の学生たちで賑わっています。その途中に「佐助カフェ」があります。大屋根を支えるように力強い木組みのエントランスとテラス席もある広いお庭は、自然と道ゆく人の視線を集めます。
店舗のような大きな空間は、強い構造体を作り出す構法が必須ですが、扉を開けた瞬間に、高い天井の大空間に包み込まれるようです。戸外からの光をふんだんに取り入れた店内はとても明るく、モルタルの床、鏝仕上げの白い塗り壁と版築の壁が、コーヒーを味わいながら鎌倉を満喫するには最適な空間を演出してくれます。
オーナーの島崎亮平・ひとみさんご夫妻は、奥様が陶芸、ご主人がアートと書物収集をご趣味とされており、こうした落ち着いた空間が完成しました。その演出にはキリガヤの豊富な経験値が生かされています。
ときには賑やかな大通りを離れて、静かな小径に佇むカフェで、四季の移ろいを感じてみてはいかがでしょうか。
(住)書鎌倉市佐助2-18-15
JR鎌倉駅西口から徒歩約15分
📞 0467-55-5226
(営)11:00~日没まで 休業日不定期