お話:(株)藤和不動産 代表取締役 武藤真広さん
小田原の魅力は海や山の自然の豊かさと広さ、新幹線通勤が可能なことです。価格は他の地域に比べると上昇はまだ穏やかです。
小田原エリアの土地価格は上がってはいますが、湘南などと比べるとやや穏やかです。もともと価格の上下変動幅がそれほど大きくないので、現状でも上昇傾向にあるといった方が適切かもしれません。
東日本大震災で坪単価50万円だったものは30万になってしまいましたが、今また以前のように50万円近くまで持ち直してきている感じです。相場観としては安定した価値を維持しているのかなと思います。
移住に関しては東京、横浜、川崎に加えてその先の千葉や埼玉からのお問合せも増えてきています。30~40歳代のご夫婦で中学校くらいののお子さんがいるご家庭で、最初に賃貸で住んでいただいてから海から3列目の土地をご購入いただいたお客様は、子育てやドッグラン、海のそばの生活を楽しまれています。
大手企業に勤めている方や専門職のカップルとか金融業界では「パワーカップル」というらしいですが、そういう方が増えていますね。
それほど価格が上がっているわけではないので所得の高い方だけということではなく、むしろ住まいの広さを求めている方が多いかもしれません。東京でも買えるけどテレワークの普及で都心でなくてもいい、家の広さや子育てをするための環境を目的とする方が目立ちます。開成町など内陸の方まで行くとさらに広くなります。
その条件に一番貢献しているのが新幹線です。
小田急線沿線は大学も多いこともありますが、お子さんを東京まで通学させることも可能です。「三島だとちょっと遠いから通学できる最西端が小田原かなあ」とみなさん口を揃えて新幹線のことはお話しされます。
おかげさまで取引の数、反響も増えていて止まる感じはないですね。ですから物件の競争率が上がってきています。小田原はたとえば茅ヶ崎と比べると東海岸で坪単価が150万円とすると小田原で70-80万円ですから、土地の価格は半分くらいかと思います。新しく開発して分譲地も増えています。
二宮あたりから小田原までの海岸線は海岸から1列目や2列目で駅から15分のエリアもありますからかなり魅力ですよ。小田原の魅力は海もあり山もあり温泉も近い。それに歴史、文化、交通がうまく融合しているから一歩先を行った街に仕上がっていることですね。