房総半島の自然を取り込みつつ古民家をリノベーションしたK様邸がある。高速道路出口に近く、都心からの交通も便利な2100坪を超える広大な敷地に建つオリエンタルリゾートハウスだ。ここでは「i-Pool」は脇役である。一年を通しておもむろに母屋をささえる存在だが、必須でもある。至福の時間、大人の贅沢がここにある。
房総半島には山間に古民家が多く散在している。古民家とは50年以上経過した住宅という定義だが、当然広大な土地に建てられたものが多く田舎暮らしを楽しむには最良といえます。
田舎であればあるほど土地の価格は下がり、また築年数に応じて建物の資産価値が下がるため費用がほとんどかかりません。こうして古民家には現代の住宅にはない独特の魅力と趣があるため、多くの方は古民家暮らしに憧れを持っています。
近年の住宅に使われる建材の多くが経年劣化していくのに対し、古民家で使われているような木材は太い無垢材が多く年を重ねるごとに強度が増すとも言われています。 そのため適切なメンテナンスを施せば、200年以上の建物寿命を保つことが可能な古民家も少なくありません。
しかし、古民家は現在の建築基準で建てられていないことから、耐震性・断熱性などの性能面で不便や不安を感じやすいものです。そこで古民家に細心に建築技術を取り入れたリノベーションを施し、思いのままにリゾート感あふれる再構築が可能というわけです。
そんな古民家を活用してリゾートに仕立てる脇役が「水辺のある暮らし」です。とくに古民家に置かれたプールはオリエンタルなテイストによく似合います。
こうして最新の建築技術を投入し資産価値を上げることは、日々の活用と生活の向上に大いに役立つ一挙両得なリノベーションなのです。