サーフィンや音楽、そしてレストランもはじめたい。そんな夢をいっぱい抱えて家づくり計画をスタートしたO様ご夫妻。東京から鵠沼へ移住してじっくりと湘南生活を研究し、希望を実現してくれるのは「大磯だ」という結論に至りました。
オーナーのO様が、読者の移住と家づくりをサポートする『バイザシービルダーズクラブ』にご相談いただいたのは2023年のクリスマスの頃。「音楽」「サーフィン」「パスタスタンド」というワードで絞り込み「大磯に家を建てたい」とのご希望でした。
大磯町は海と山が共存する小さな町ですが、起伏も多いことからなかなか好みの土地が見つからず、おふたりで何度も町を歩いて手作りのマップを作っていました。そんな中で不動産会社からご紹介されたのが現在の土地で、ほぼ2軒分の大きな敷地で古家を解体する必要がありました。設計施工を担当したのは「海辺の工務店」バウムスタンフでしたが、社長自ら古家に梯子をかけてどの程度海が見えるかを確認していただいたこともありました。懐かしいエピソードです。
大磯在住の女性建築家に担当していただいたことは幸運でした。大磯の自然環境のこと、暮らし全般のことも熱心にアドバイスされていたからです。
サーフィンはもとより音楽も本格的に趣味とされるご夫婦にとって、この静かな環境はかけがいのないものです。ただ線路に近いことが録音への影響が心配でしたがこれもほぼクリアしました。
そんな中で奥様が自ら厳選した地元の食材を使って厨房に立つパスタスタンドがオープンしました。『SKIT』というわずか5席のちいさなスタンドですが、すでにオープンから大盛況となっています。
東京の大手食品メーカに勤務するご主人にとっては、大磯駅まで徒歩10分、という好条件、しかも海まで自転車で10分という好立地です。
自然を愛するサーファーにとって木の家づくりは基本です。落ち着いたブラックに塗装されたカラマツの外観にネイビーのお店の暖簾もよく似合います。高機能な住宅も大磯の自然環境にとてもポジティブです。
サーフボード置き場、トレーニングスペース、薪ストーブ、、条件はすべて整いました。お二人の新生活のスタートです。
施主O様の声 以前僕たちは東京に住んでいましたが、サーフィンが好きで湘南に移住してきました。大磯に来る前は鵠沼に住みはじめて、海のある生活が気に入り過ぎて、湘南に家を建てようと決心したのです。同時に僕らの夢だった飲食店もやりたかったので店舗兼住宅が建てられる少し広めの土地をと、鵠沼で探したのですが…とてもじゃないですけど買える価格ではなくて(苦笑)、少し範囲を広げて探してみた結果、大磯に辿り着きました。こんなに自分達に合うエリアがあるのか、と思うくらいピッタリでしたね。東海道線で通勤しているのですが、乗換え不要の駅とサーフポイントの両方が徒歩10分圏内、通勤電車はほぼ確実に座れる。ほどよく田舎なのに大型商業施設にも近く街の雰囲気が穏やかで落ち着いている。なにより鵠沼と比べれば手頃な価格で広い土地がある。他にも挙げればキリがないです。そしてもう一つ大磯で家を建てる決め手になったのは、大磯在住の素敵な設計士さんに出会えた事です。この土地特有の気候や人の流れを熟知されていて、安心してお任せできました。加えて、女性の設計士さんということもあり生活の細かい部分にまで気遣いが行き届いていたことも大事なポイントでした。本当に色んな幸運が重なって想像以上に大磯での生活を楽しめています!
住宅DATA 神奈川県大磯町O様邸
■敷地面積/332.78㎡(100.66坪)
延床面積/100.19㎡(30.30坪)
1階/59.41㎡(17.97坪)
2階/37.47㎡(11.33坪)
用途地域/第一種住居地域
構造/木造2階建て
間取り/3LDK
設計・施工/株式会社バウムスタンフ
家族構成/2人(店舗併用)
■MATERIAL
◎外部仕上げ
屋根/ガルバリウム鋼板
外壁/カラマツ
◎内部仕上げ
床材/オーク無垢フローリング
天井/ビニールクロス一部和杉
壁/ビニールクロス