英国をベースに活躍するインテリアデザイナー、スージー・ランボルド氏がデザインコンセプトを担当したリゾートマンションリフォームが、いよいよ逗子マリーナに完成しました。最上階から見渡せるマリーナの全貌と江ノ島越しに見る富士山は湘南随一のロケーション。今回のキーワードは「ブリティッシュコロニアル」。大英帝国時代のイギリス人が地域の文化を融合して創り上げた建築・インテリアスタイルと、日本の文化、色彩を融合させた作品をご紹介しましょう。
地中海をイメージさせる湘南の海とヤシの木がふんだんに植えられ、1980年代後半のバブル経済の波に乗ってしばしばドラマや映画、CMなどの撮影も行われてきた逗子マリーナ。近年ではさらにレストランやウエディング会場なども展開され、湘南の周辺住民にとっても日常的で身近なリゾートとなっています。
そんな逗子マリーナを所有するのは、東京に拠点を持つ方が中心。都心からわずか1時間の距離にある別荘でゲストや友人をもてなすライフスタイルが一般的になっています。
さて、このマンションリノベーションのデザインコンセプトを担当したのは英国を拠点に活躍するスージー・ランボルドさん。施主とのコミュニケーションの中から、趣味嗜好を感じ取り、立地や環境を加味してデザインイメージを創造していきます。
リノベーションの空間構成はもとより、照明器具や家具、調度品に至るまですべての包括したデザインを行います。こうしたプロセスの積み上げでデザイナーと施主との信頼関係も構築されていき、施主はデザイナーを信頼し、完成した空間を慈しむことができるのです。
日本でも逗子マリーナのようにリゾートと日常が一体化した暮らしや、二拠点三拠点の暮らし方もすでに一般的になりつつあります。
今回の逗子マリーナのブリティッシュコロニアルをキーワードとしたリノベーションに見るように、海外で活躍するインテリアデザイナーを採用することで想像を超えたデザインを手にすることができます。そして海外に見られるような住むほどに資産価値が高まる豊かなライフスタイルを手に入れることができるのです。
<デザイナー、スージー・ランボルドのご紹介>
英国インテリアデザイン協会(BIID)の前会長を務めたスージーは、トップデザイナーとして本国ではメディアやセミナー講師としても引っ張りだこ。チェルシーでデザインオフィスを25年にわたり営み、世界中のプロジェクトをこなす、スーパーウーマンである。彼女の仕事は幅広く、歴史への理解を要求されるロンドン中心部の高級住宅の修復から、商業施設においてはブランディングも含む大規模マンション開発のデザインディレクターや下町のレストランに至るまで、建築チームを率いて、常に10以上のプロジェクトを全世界で同時進行させている。大の日本贔屓でもあり、2016年11月にはBIID ミッションメンバーとして来日し、それ以降日本でのプロジェクトにも参画してきたが、今回の逗子においては、日本とブリティッシュコロニアルを融合させたデザインで、新たな境地を拓いた。
Daniel Hopwood
開放的な吹き抜けのリビングダイニングは、大胆ながらも落ち着いたカラースキームに。パーティーを頻繁に行なうクライアントのライフスタイルに合わせて、唯一無二のデザインを創り上げました。
Gregory Phillips
実用性と美しさの両方を兼ね備えたモダニズム建築。天然石・上質なファブリック・木など異なる質感のレイヤーで広大な自然を表現しました。
Susie Rumbold
歴史建造物に指定されたロンドンのブティックハウスをフルリノベーション。中二階をもうけ5mもの天井高を実現しました。建物の歴史を残しつつ革新的なデザインです。
Stephen Ryan
アートやアンティークを含め、完全スケルトンの段階から空間を構成し建築デザインしたもの。インテリアやアートから逆算して建築を構成することで、美しいプロポーションが実現されます。