近年、小田原はなんといっても都心へのアクセスがいいという点で注目されています。この移住による流入という流れは10年くらい前からはじまった気がします。一番多いのは団塊世代の方の移住です。私は団塊ジュニア世代ですが、団塊世代は子供を大学まで行かせて、東京で狭小な住まいで過ごしてらした方で、お子様が独立していずれ奥様とお二人になります。そこでやっと一息つける。そして自分達もまだまだ動けるから、若い頃にできなかったこと、真鶴、小田原、湯河原に来てみようと決断されます。この世代の方々は若い頃からアクティブに活動されてきた方ですから、決断もとても早いのです。
最初は伊東や那須高原、あるいは軽井沢、房総方面まで、もっと田舎の方を見に行かれて物件を探されるのですが、10年後の車の運転やバスの運行数、病院のことなどを、ちょっと立ち止まって考えるのです。そして小田原は交通が便利、海があって川がある、食べ物が美味しい。そうしたアドバンテージがあることに気づかれます。小田原は、新幹線を利用すれば品川まで27分、東京駅まで35分の距離です。お孫さん達もお正月やお盆休みだけでなく、気軽に遊びに来てくれます。
もう一つが、ネット社会で働き方が変わってきて、若い人たちの移住もあります。湘南のど真ん中では電車は混むし、渋滞もあるし、土地の価格も高いというデメリットがあります。小田原まで来てしまえば、在来線の電車も座っていけるし、空いていれば車でも都心まで1時間で行くこともできます。月曜日から金曜日まではバリバリ仕事をして、週末は思い切って遊ぶスタイルですね。今の子育て世代でも、こんなご自分の生活スタイルを確立されている方が多いと思います。
また、小田原は文化度が高いエリアかもしれません。駅からあんなに近いところにお城があるのも珍しいですね。統計的にはこの街は預金貯蓄率が高く裕福な方も多いと言われています。外国人の観光客もとても増えています。
ちょうどいい田舎暮らし、プチ田舎といったイメージです。ハイブランドのお買い物なら東京にも1時間、鴨宮周辺には3つのショッピングモールがあるので日常生活に困ることはありません。
小田原に移住された方の中には、定年前に土地を買って家を建てたけれど、まだまだ元気だから、定年後も駅で自転車の整理をしたり、コンビニや旅館を手伝ったりパートやバイトなど、疲れない程度に働く、そんな方もいらっしゃいます。
今の時代、働き方改革といわれていますから早く家に帰ってご家族と過ごすことができないかなと思っています。それこそ「休みかた改革」ではないでしょうか。GWや夏休みの混んでいる時にわざわざどこかに行かなくても、お知り合いや子供達、その友達も呼んで自然に人が集まるような家を作れたらいいなと思っています。
小田原は車のナンバーでいえば湘南ナンバーですが、湘南を飛び越えて移住されても良いのではないでしょうか。土地は安いし、ゆったりとしているし、いつでも都合のいい時に都会にも田舎にも行けます。そしてなにより小田原は温暖で、雪が積もることも滅多にないですから、ぜひ小田原で暮らしてみませんか。