都会仕事のオンをオフに変える「湘南」は、ナチュラル&リラックスというイメージが定着して「湘南ブランド」はますます高くなってきています。そこで「湘南移住」が現実的なのか、まずは基礎知識をチェックしておきましょう。
1. 湘南の土地価格は高い? 安い?
湘南の各エリアでも坪単価のばらつきがあるので、一概に相場だけでは判断できないけれど、湘南全体の地価変動も上昇傾向にあるようです。ただ比較対象として、東京の中心部にお住いの方には、横浜や鎌倉までくれば都心から離れる分東京よりかなり安いだろうと思ってしまいがちですが、東京に匹敵する価格にギャップを感じることもあるのです。
2. 湘南に移住すると、仕事も変わる?
いわゆる移住となると、東京から切り離して考えるので、仕事も変わり、地元に溶け込んでライフスタイル全てを移して暮らしていくもの。その意味では湘南移住は、移住の半歩目「プチ移住」という感じです。ましてテレワークが常識となった今では、通勤にストレスを感じるよりも「住まい」を整えライフバランスを考える方が得策かもしれません。
3. 子育てや通勤など、住みやすさは?
湘南移住の一番のきっかけは「子育て」という調査結果があります。子育て環境は、藤沢、茅ヶ崎、平塚などの行政規模の大きいところは行政サービスが良いとされていて、茅ヶ崎市の一部では小学校が増えるという珍しい現象も起こっています。子供を海と山のある「湘南」の自然の中で育てたいという願望は、ご主人の勤務よりも重視傾向なのは明確です。また、通勤が辛すぎて東京に戻るという人も少なく、実はご主人も「湘南生活」に充分満足しているのです。子育てだけに限らず、自分の生活環境を自然に近づけたい、なんとなく地元で文化度を感じたいという若い層も増えています。
4. 交通の渋滞は?
車が重要視される「湘南」では、圏央道開通のおかげで利便性が飛躍的に改善されています。かつては大渋滞だった134号の整備もかなり進んでいて、いつくかの渋滞ポイントを除けばかつてほどの大渋滞はあまり見かけられなくなりました。
5 . 移住の前の賃貸生活は大いにアリ!
「湘南移住」の前に、賃貸で住んで経験しておくことは、虎視眈々といい物件を狙うという意味でも、オススメです。なぜかというと、良い物件が出たという情報対して、すぐに見に行けるのはとても有利で、そのための感度を磨くことにもなるわけです。ご自分の中で一番譲りたくないものはなにか、それがある程度明確になっていけば素早い決断ができます。
まとめ
「湘南」に住んでみると、東京圏に戻る人はまずいない様子です。通勤についても湘南からの負担は大きくないので、基本的に湘南移住を果たしたら、いかに楽しく暮らすかに情熱を注ぐ人たちが多いのが「湘南」の特性でもあります。それは各エリアに今も脈々と流れていて、個性的な人たちも多く、あっという間に友達が増えることでしょう。
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湘南のエリア別特徴(西方面から順に)
① 小田原
美しい小田原城はなんといっても小田原のシンボル。そして酒匂川、相模湾とともに市民の精神的な支柱の一つなのです。この街にそこはかとなく漂う文化の香りとゆったりとしたリズムは、こうした歴史と豊かな自然と温暖な気候風土に培われてきた賜物です。
交通機関の著しい発展とともに、都会に通勤する人々の住まいの距離は東京からさらに広がっており、人気の湘南エリアをさらに超えて小田原はもう十分な圏内です。交通網の充実、高速道路の拡充、そして働き方改革も相まって、日々の暮らしを見つめ直し、家族のあり方まで再構築してしまうのが「小田原移住」です。
② 大磯、二宮、平塚
神奈川県の観光ブランドとしての価値が高い大磯は、文化度も高く、なにかと話題も多い町です。最近では旧吉田茂邸も再度公開になり、それに伴って小さなアトリエや若いクリエーターの動きも活発になってきており、地域のカルチャーの発信源になっています。
二宮町は、東の大磯の隣町で、西には大きな小田原の町があります。作家のアトリエなどは、この二つに集約されていますが、作家ご自身の生活サイクルはひっそりと暮らしてたまに街に行くというスタイルで、二つの町の間にあって、目立ったところから少し引いて暮らしたいという方には最適。ロードサイドの大型商業施設も充実しているので生活は便利で、落ち着いています。東海道線もあわよくば座って1時間で東京に行けるという距離。価格も落ち着いていて、丁寧に探していくと著名な建築家の住まいなどの貴重な物件発見できます。 一方平塚は、行政規模がかなり大きいので、東京のベッドタウンとして、また市内には企業も多く、生活利便性は非常に高いことが特徴です。近年では大型ショッピンセンターもできて郊外型の発展が依然として続いています。
③ 茅ヶ崎
茅ヶ崎のイメージは湘南のど真ん中です。ここの明るさ、いつもご機嫌な茅ヶ崎の人の笑顔は本当に素敵です!道はやや狭いけれど、アップダウンも少なくて移動もしやすい。土日はどこかしらでBBQを開催しています。しかも誰でも参加できるオープンな自由参加な感じがあり、東京からも圧倒的なファンが多い町です。
④ 藤沢
鵠沼海岸、片瀬を中心としたエリアも湘南のど真ん中というイメージです。そのに向けては、海や江ノ島のイメージは圧倒的に強いですし、鵠沼海岸の商店街の雰囲気もサーフタウンとしてとてもいいものを描いています。海から少し離れた片瀬山も世代の入れ替えがありますが敷地が大きく通勤にも便利なモノレールもとても便利。南北に長い藤沢は、湘南台や湘南ライフタウン周辺も経済的合理性が高い町です。
⑤鎌倉
鎌倉は湘南なのか? 鎌倉は鎌倉だろう? という感覚が地元にはあり、逗子葉山と並んで文化度が高い街です。位置的な湘南の真ん中は茅ヶ崎、藤沢で、湘南文化度の真ん中は鎌倉という感覚。中では、七里が浜は整然としていて、価格としても安くはないけれど丁寧に見つけていくと魅力のある掘り出し物が多い傾向。鎌倉には急な坂道の上に素敵な建物がある、そんなクセの強い物件が多くあります。じつはそういう場所から見える景色は圧倒的で、高低差がある分遠くまで海が見えるという眺望は、プレミアム感が非常に高い希少な物件です。
⑥逗子
鎌倉と葉山の間に位置するこの町の良さは、ある意味で何もないことかもしれません。海水浴なら鎌倉の由比ガ浜に人が集中しますが、逗子の海は比較的空いています。それでいて便利で生活はとても楽。電車通勤にも便利ですが、住宅が建っているところは集中していて、土地価格は高いです。駅はJR逗子駅と京急電鉄新逗子駅の二つがありますが、やはりJR逗子駅が中心です。とくに駅から海までの間は湘南地域でも土地価格が非常に高いです。海があって山あって自然が豊か、肩肘張らずに暮らしやすい町です。
⑥ 鎌倉
鎌倉は湘南なのか? 鎌倉は鎌倉だろう? という感覚が地元にはあり、逗子葉山と並んで文化度が高い街です。位置的な湘南の真ん中は茅ヶ崎、藤沢で、湘南文化度の真ん中は鎌倉という感覚。中では、七里が浜は整然としていて、価格としても安くはないけれど丁寧に見つけていくと魅力のある掘り出し物が多い傾向。鎌倉には急な坂道の上に素敵な建物がある、そんなクセの強い物件が多くあります。じつはそういう場所から見える景色は圧倒的で、高低差がある分遠くまで海が見えるという眺望は、プレミアム感が非常に高い希少な物件です。
⑦葉山
住民の皆さんが葉山の文化そのものをとても大切にしている街です。住民みなさんは皇室がとてもお好きで、それがまた生活の一部になっているので、綺麗で清潔感がありますね。交通は電車なら逗子駅の利用でやや不便ですが、それがかえって葉山の文化を維持しています。近年では下山口と長柄周辺は移住者が増えていて、バスで東京方面に通勤している方もたくさん見受けられます。
⑧三浦方面
三浦半島には背骨のような尾根があるため、工場などの人工物が少なく自然の生態系がとても豊かなことが特長です。農産物が豊かで、周辺の海はプランクトンも多いため魚も美味しくて地元の持っている生活自給力は圧倒的。そんな環境の中で移住して色々と挑戦してみたいという若い方も増えているのですが、残念ながら情報が少なく、ニーズに応えきれていないのが現状。行政も「トライアルステイ」という期間限定の移住体験を企画したり対策に躍起です。京急で三崎口駅から品川まで1本で通勤できる。駅の近くに月極めで駐車場も借りられることから、豊かな自然の中でご自分のリズムで暮らしていける街です。
「千葉外房移住』のヒント教えます!
土地探しや家づくりは、地元の不動産会社に相談することをお勧めします。
外房の移住はたしかに増えています。賃貸物件が足りなくなっているほどです。弊社は千葉県一宮町で「頑張るサーファーを応援します」をモットーに30年ほど営業していますが、最近ではコミュニテイー空間があるサーファー向けの賃貸物件も増えてきています。
アフターコロナは、家を買うよりも、賃貸の方が増えるかもしれません。また会社通勤がテレワークになると、都心に通勤するなら郊外に住替えたいと考える人も多くなります。一宮駅周辺は家賃が安く、駐車場が月3000~5000円程度です。新築一戸建て2LDK、20畳リビングで高くても14万前後。一番人気があるのが2LDKの一軒家で10万円前後です。駐車場が2〜3台分くらいあれば超人気になります。
最近弊社で扱った2,550万円の新築建売物件は、土地が145坪、建物23坪の平屋です。国全体の人口が減少することにより土地も安くなってくると、ゆったりとした敷地が買えるようになります。平屋はその暮らしやすさと開放感が魅力です。
一宮町は「緑と海と太陽のまち」です。通勤圏になる上総一ノ宮駅はJR外房線の通勤快速電車の始発駅で、都心への通勤圏内です。2021年オリンピック・サーフィン大会会場になることでも知られています。数年前には人口増加全国2番目という年もありましたが、リーマンショックがあって次に大震災が続きました。近年は日本全体で9年連続で人口減少となっていますが、経済成長が回復しなければ、労働人口が減少、さらに高齢化が進んで地価も下がることが予測されています。
土地探しや家づくりは、地元の不動産会社へ行くことをお勧めします。千葉県は農地や排水の問題も多くあるので、なにより地元の会社が頼りになります。最初は賃貸に住んでみてはどうでしょうか。1年くらい住むだけで知り合いも増えることもあるし、土地勘を得ることで不動産知識も増えてきます。ニュースなどでは倒産や店じまいも年末あたりから増えてきて、景気も悪くなってくることも予測されています。これからは日本全体の人口も減るわけですから売り物件も増えてくるでしょう。焦らずにゆっくりと考えて、いいところも悪いところも体験して決められたらいかがでしょうか。
コメント:田中輝治さん*昭和31年、千葉県一宮町の農家に生まれる。板前や割烹経営を経て平成1年不動産会社(株)アーゴプロジェクトを設立。「頑張るサーファーを応援します」をモットーに一宮町を中心に不動産事業を展開、31年の実績がある。数々の世界、国内のサーフィン大会を開催し成功に導き、一宮町をサーファーの街として大きく発展させたその功績は大きい。2021年一宮町はオリンピックのサーフィン会場として大役を果たすことが期待されている