都会仕事のオンをオフに変える「湘南」は、ナチュラル&リラックスというイメージが定着して「湘南ブランド」はますます高くなってきています。そこで「湘南移住」が現実的なのか、まずは基礎知識をチェックしておきましょう。
1. アフターコロナでは、湘南の土地価格は急激に上昇傾向に
湘南の各エリアでも坪単価のばらつきがあるので、一概に相場だけでは判断できないけれど、2020年新型コロナウイルス感染拡大以降は、「湘南移住」のブームに乗って湘南全体の地価は確実に上昇傾向にあるようです。
湘南地区の特徴は海に近いほど地価が高くなることです。とくに国道134号線に近いほど価格が高くなり、また瞬時に売れてしまう傾向にあります。
また、東海道線周辺ではJR線より南側は「ゴールデンベルト」と呼ばれ、雰囲気、住民の皆さんの暮らしぶりから湘南らしさが際立ちます。当然のことながら価格は都会並みです。
ただ比較対象として、東京の中心部にお住いの方には、横浜や鎌倉までくれば都心から離れる分東京よりかなり安いだろうと思ってしまいがちですが、このように東京に匹敵する価格にギャップを感じることもあるのです。
見方を変えれば、JR線よりも北側で駅近いエリアですと価格も抑えられ、かつ生活にも便利になります。
このように湘南は「海沿い」を中心に価格帯(魅力)が広がっていく傾向があります。
2. 湘南に移住するには、ご家族の生活を支えるしっかりとした経済観念が必須です。
いわゆる移住となると、東京から切り離して考えるので、仕事も変わり、地元に溶け込んでライフスタイル全てを移して暮らしていくもの。その意味では湘南移住は、移住の半歩目「プチ移住」という感じです。ましてウイズコロナでテレワークが常識となった今では、通勤にストレスを感じるよりも「住まい」を整えライフバランスを考える方が得策かもしれません。
ただ、単に都会からの脱出では生活を維持することは次第に困難となっていきます。しっかりとした経済観念を持って移住されることが大切です。
3. 子育てや通勤など、住みやすさは?
湘南移住の一番のきっかけは「子育て」という調査結果があります。子育て環境は、藤沢、茅ヶ崎、平塚などの行政規模の大きいところは行政サービスが良いとされていて、茅ヶ崎市の一部では小学校が増えるという珍しい現象も起こっています。
子供を海と山のある「湘南」の自然の中で育てたいという願望は、ご主人の勤務よりも重視傾向なのは明確です。また、通勤が辛すぎて東京に戻るという人も少なく、実はご主人も「湘南生活」に充分満足しているのです。
子育てだけに限らず、自分の生活環境を自然に近づけたい、なんとなく地元で文化度を感じたいという若い層も増えています。
4. 交通の渋滞は?
車が重要視される「湘南」では、圏央道開通のおかげで利便性が飛躍的に改善されています。かつては大渋滞だった134号の整備もかなり進んでいて、いつくかの渋滞ポイントを除けばかつてほどの大渋滞はあまり見かけられなくなりました。
5 . 移住の前の賃貸生活は大いにアリ!
「湘南移住」の前に、賃貸で住んで経験しておくことは、虎視眈々といい物件を狙うという意味でも、オススメです。なぜかというと、良い物件が出たという情報対して、すぐに見に行けるのはとても有利で、そのための感度を磨くことにもなるわけです。
たとえば、駐車場を敷地内を諦めることによって、土地の価格を抑えられるケースもあります。ご自分の中で一番譲りたくないものはなにか、それがある程度明確になっていけば素早い決断ができます。
まとめ
「湘南」に住んでみると、東京圏に戻る人はまずいない様子です。通勤についても湘南からの負担は大きくないので、基本的に湘南移住を果たしたら、いかに楽しく暮らすかに情熱を注ぐ人たちが多いのが「湘南」の特性でもあります。
それは各エリアに今も脈々と流れていて、個性的な人たちも多く、あっという間に友達が増えることでしょう。