iPool スペシャルインタビュー ココスカンパニー代表 井伊誠さん
プールは、ただ水を張るための箱ではありません。建物との調和や、庭とのつながりまで考えることが、私たちの役割だと思っています。

プールとガーデン事業へのきっかけは?
私は東京の庭のない住宅地で育ったこともあり、太陽の光が燦々と降り注ぐ景色にずっと憧れていました。若い頃からサーフィンをするために海外を訪れては海に入り、プールで休み、また海へ―そんなバリ島での滞在がいまでも強く心に残っています。一日中、裸足で風を感じながらバイクで移動するような、自然と一体化した生活が心地よかったのです。
その頃から「海のそばに、自分の手で家を建てたい」と思い描くようになりました。基礎工事から配管、大工仕事まで全て経験したくて、23歳の頃から現場に入りました。ひとつの職種を覚えたら次の現場へ。とにかく早く技術を習得したい一心で収入よりも学びを優先しました。
5年間は住宅を覚え造園も学びました。その後30歳前半まで海外での仕事を経験して、のちに日本で大手企業の仕事をして40歳くらいで独立しました。iPoolに本格的に取り組んだのは2020年、ちょうどコロナの頃です。

プールと庭づくりの関係性とは?
日常のなかに非日常がある。わたしの考えではプール、水廻りありきの庭づくりが基本です。プールのシステムとライナーはオーストラリアからの輸入ですが、躯体はオリジナルでどんな形でも対応しています。オーストラリアでのプールショーには毎年学びに行っています。
わたしは基本的に景観をつくるので、ホテルライクなものから古民家などの和庭までなんにでも対応しています。日本の庭は景観をつくることが基本ですが西洋の庭は自然界にないものをつくる。日本では庭は小さな自然をつくることが基本なのです。たとえば自然界に直線はないので日本では自然な曲線を取り入れることが多いのです。



ガーデンの植栽も手掛けていますね
植栽には直線的にならないようにバランスを見るというルールがあります。角度や遠近感はその現場現場で変わってくると思いますが、石の色を配慮したりできるだけ天然のものを取り入れるようにしています。最近ではサウナとの相性もいいですね。
季節の変化も楽しめますね
水辺は景観の一部と考えていただければいいと思います。わたしは2階を寝室にしていますが、ベッドで目覚めた時に庭の水面のゆらめきが天井に反射して映るんです。水の音、ゆらめきを感じ、とても気持ちがいいです。プールづくりにはそうした効果もイメージしています。夜もいいですから、水の魔法を感じてもらいたいなと思っています。雪の積もるプールもいいですよ。ここでもうっすら雪が積もったことがありました。
プールがある庭の良さにすでに気づいている方もたくさんいらっしゃいます
毎年夏が暑く、1日をプールだけで過ごせてしまいますから。家を建てる時に同時にプランされる方が多く、千葉外房では一宮や館山はプールのある家が多いと思います。
わたしは本来、石材のプールが好きですが、一般家庭ではやはりメンテナンスが楽なライナープールがベストだと思います。プールについては、水が漏れない、メンテナンスが楽といった性能の良さは当たり前のことだと思っていて、独自のデザイン性と自由な対応に尽きると思っています。プールはただの水を入れる箱ではないと思っています。建物との調和、庭との組み合わせを考えるところが弊社の役割だと思います。
おかげさまで有名なホテルでも高い評価をいただいています。庭ありきのプールですから、たとえばプールではなく川や池でもというご相談にも対応しています。ことしはラグーンプールをつくってみようと思っています。こどもやワンちゃんも入れるビーチのようなプールです。近年こうしたナチュラルなテイストは世界的に流行っています。
ココスとは椰子の総称ですが、植栽にも力を入れていますね
カリフォルニアはワシントンヤシ、ハワイやバリはココヤシが主流ですが、そういった椰子などの植栽についても専門なのでぜひご相談ください。

ココスカンパニー(株)代表取締役 井伊誠さん◎1969年東京都出身56歳。家は、ただ過ごす場所から、“人生を楽しむ空間”へと進化している。そんな暮らしの変化の中で、「自宅にいながらリゾート気分を味わえる空間」を提案することを使命として「365 毎日がリゾート」をコンセプトに、家庭用プールとヤシの木を中心としたリゾートガーデンの企画・施工・販売を行っている。







