都会を脱出して海沿いの自然あふれる湘南・外房・小田原エリアで移住を希望されている方は依然として増えています。つまり家づくりの需要は高まっていますが、その需要に供給が間に合っていないのが現状です。2022年後半から2023年にはより顕著になり、不動産価格の高騰に拍車がかかることが予想されます。そこで今号では4つの地域の専門家に今後の動向と家づくりのヒントを話しいただきました。
お話:(株)L-CLASS 代表取締役 相原美紀さん
茅ヶ崎方面で注文住宅を建てると5,500~6,500万円のイメージですが、平塚ですと4,500~5,500万円でも可能かなと。これは魅力です。
いまから20年くらい前は不動産価格は高止まりしていましたが東日本大震災によって底を打ちました。ここ数年で徐々に上がりはじめ、場所によっては20年くらい前の価格に近づいています。いい場所の上昇率は更に高いですし新築マンションの価格も上がっています。平塚方面はお探しの方は多いのですがとくに商品が少ないです。
移住という面では平塚はアクセスがとてもいいところです。箱根にも近いし圏央道によって八王子方面から来られる方も増えています。茅ヶ崎だと価格がかなり高い、道が狭いなどのご不満で平塚方面に目が向きます。電車も始発と終点駅でもありますから通勤時間も有効に使えご主人にはとてもいいニュースです。
平塚周辺は生活に困らない程度の「便利でのんびりした暮らしができる」というイメージでです。わたしは東京方面から帰る時、相模川を渡るとホッとします。富士山が綺麗に見えるのも日常の光景です。
戸建てが欲しい方には広くて価格も安定していることが魅力ですね。茅ヶ崎方面で注文住宅を建てると5,500~6,500万円のイメージですが、平塚ですと4,500~5,500万円でも可能かなと。これは魅力です。
諦めや妥協して平塚ではなく、平塚ってこんなにいいところですということをわたし達はつねに強調しています。広さもあって物価が安くて海も近い、車での生活がとても便利な街ですから。
たとえばご家族4人では狭いし週2回出勤のテレワークだからと、都内のマンションを処分して平塚で広い賃貸を借りて、いずれはいい物件があったら買おうと準備されている方がいらっしゃいます。ご主人もテレワークによって、ご家族との時間も増えてきて、これまで以上に家や家族が大切だとお考えなのだと思います。
広さや部屋数ではなくライフスタイルに合わせた家づくりが本来の住宅のあり方だと思っています。物質的でなく心と人生を豊かにするものだと思います。心が健全で豊かでご自分のこだわりを持っていたほうがいいし、快適に暮らせる場所があることによってストレスも軽減されます。ご自分のライフスタイルに合った住まいが必要です。湘南に移住して来られるかたはそういう思いを持たれていると思います。