湘南の建築家が生み出す家づくりは、四季の光と風を絶妙に捉える。
湘南らしい、とはどんな風だろう。
ずっとそこにいる人たちにはうまく言葉が見つからないかもしれない。
外観はあくまでも主張しすぎず端正にたたずむ。
ただデザインに頼らず、差し込む夏の陽光と海や陸からの
混在する風を読み取る間取りやしつらえ。
できるだけ石油製品に頼らず自然の無垢材や
石、土を用いて精神バランスと住環境を整える。
大切なのは突然の訪問者を受け入れること。
無造作に庭の方向から侵入してくるトモダチを拒まないこと。
芝生なりウッドッデッキなどを施して、その準備を怠ってはいけない。
窓を開け放し、膝を抱えて戸外の風景を楽しむほどの快適さも必要。
そこには必ずといっていい、昼間の火照った身体を癒してくれる冷えきったクラフトビールが大切だ。
最後に、「湘南らしい家」の必要十分条件ではないけれど、
建築家がトモダチならばとてもいい。
なぜなら答えは簡単。
あなたがどんな家が好きかを知っているから。
敷地面積/138.67㎡(41.94坪) 延床面積/105.69㎡(31.97坪)
間取り/2LDK+LOFT
設計/
イッチーズ アート ガラージ 一級建築士 泉谷吉信
URL:www.itchys.com
Material
屋根/ガルバリウム鋼板葺
外壁/通気ラスモルタル-リシン吹付仕上げ
床材/南洋材無垢フローリング
壁/EP 天井/EP
濃いブラウンの床材と薄めのエッジラインをフロアのポイントになる部分で使用したリビング
バスルームは大きめの白いタイルで仕上げ、坪庭の植栽も楽しむように大胆に透明感を打ち出した
ガレージとキュービックなウッドデッキを全面に打ち出し個性を主張するインパクトのあるファサード
白く大きな収納のあるアイランドキッチン
宮原さんと茅ヶ崎の「AMENBOW BEACH CLUB」の仲間たち
旧家の庭からのビュー。花ブロックの効果で亜熱帯のフラットハウスのテイストを
エントランスは木の質感と白い花ブロックでコントラストのある仕上げ