CO2削減に向けて、国が定める新基準にいち早く取り組んでいる(株)キリガヤ。培われた実績と数値をもとにプレゼンテーションする「低炭素、高断熱」のコンパクトな暮らしの提案です。今回は東逗子に新しく展開するプロジェクトをご紹介します。(この記事取材・撮影は2014年に実施されたものです)
13年ぶりに改正された平成25年の「改正省エネルギー法」は、平成11年の「次世代省エネ基準」からさらに一歩進んで、建物全体からエネルギーを減らす取り組みです。
地域区分の変更、外皮断熱基準の見直し、そして中でも最も大きな特長が、「一次エネルギー消費量の採用」という新しい指標です。一次エネルギー消費量とは冷暖房をはじめ、換気、給湯、照明などの設備機器を含めた住まい全体の省エネ性能を評価することで、「燃費の良い家」を増やしていこうという施作です。
すこし難しい話になりましたが、こうしたさまざまな施策によって、日本がめざしているのは、人口が集中する都市の低炭素化。住宅によるCO2削減が目的なのです。
かねてからキリガヤは、『LIVE WITH NATURE(私たち人間も大きな自然の中の一員)』というコンセプトを掲げ、自然と共存する住宅に取り組んできました。そして「低炭素住宅」の基準にもいち早く対応していこうと取り組みを開始し、この度東逗子にその新コンセプトの住宅を完成しました。
断熱性能と設備だけで最新基準にのぞみ、ハイスペックを実現しながら省エネ等級よりもさらに10%の二酸化炭素を削減できる地球に優しい住まいです。
しかし一方で暮らしやすさは決して失わず、無垢の素材と耐震性能に優れたSE構法を採用したコンパクトな住宅となっています。
BUILDER’S NOTE
コンパクトな住まいは、家族の距離が縮まり、月々の光熱費を抑え、ゆとりのある庭の木々に日々の移ろい感じながら豊かに暮らすことができます。私たちキリガヤが「良い!」と思うものをお手頃な価格でご提供するひとつの形がここにあります。ぜひ多くの方々にご覧いただきたい住宅です。
INFORMATION
敷地面積/140.58㎡(42.60坪)
延べ床/102.69㎡(31.12坪)
1F/53.00㎡(16.06坪)
2F/49.69㎡(15.06坪)
用途地域:第1種住居専用地域
構造:木造2階建て
間取り:3LDK
設計・施工/株式会社キリガヤ
MATERIAL
●外部仕上げ
外壁/軽量モルタル+左官こて仕上げ
木製サイディング ウィルウォール
床材/1F・ 2F オーク材無垢
内壁/エッグウォール