横浜市O様邸では、階段が家の中に備え付けられスペースを有効に利用できる「スキップフロア」を採用した。気持ちのいい吹き抜けや多くの収納を生み、いつも家族の気配が分かるなど、スキップフロアの家は実に楽しい。
以前の4人ご家族はマンション暮らし。そろそろ戸建住宅をと考えはじめた頃、ご近所の新しい建築現場で見つけたのは「大量の材木の現場」。「これはただごとではない」と感じ、ハウスビルダーとして気になりはじめる。
たどり着いたのは独自のSE工法で建てる「重量木骨の家」のキリガヤ。材木業として湘南の地で創業126年を誇る住宅ブランド。「モデルハウスで子供たちが靴下を脱いでくつろぐ姿を見て、まるで全身浴をするような家なんだと感じました」とO様。
さて、そのスキップフロアのご紹介。まずはエントランスからは大きなリビングに。ステップダウンで御主人自慢の音響ルーム。1段上がれば、「ひかりの中で朝ご飯を食べたい」というリクエストに答えた明るいDKだ。アイランドキッチンに立てばほぼ家中が視界に入る。この家の中心だ。
キッチンからつづく隣のスペースはご家族が各自勉強や仕事にいそしむワークルーム。天井スペースに最上階の畳のスペースをしつらえた。スリットを多用したため圧迫感がなく明るさが保全された。ダイニングキッチンの上階は家族の寝室となる。
こうした大きな空間を創出できるのも「重量木骨の家」を実現するSE構法ならでは。圧倒的な構造強度、耐震性が保証される。天然木の香りと構造的な安心感、それらによるダイナミックなデザイン性が生まれる。まさに時代のニーズを実現しているようだ。
INFORMATION
土地面積/202.88㎡(61.25坪)
延べ床面積/154.59㎡(46.66坪)
間取り/5LDK+ロフト
木造SE構法
(取材:2011年4月)