都会を脱出して海沿いの自然あふれる湘南・外房・小田原エリアで移住を希望されている方は依然として増えています。つまり家づくりの需要は高まっていますが、その需要に供給が間に合っていないのが現状です。2022年後半から2023年にはより顕著になり、不動産価格の高騰に拍車がかかることが予想されます。そこで今号では4つの地域の専門家に今後の動向と家づくりのヒントを話しいただきました。
お話:(株)COCO-HOUSE 代表取締役 西本学央さん
”不動産屋さんを良きパートナーにして、営業担当者と親しくなって迅速に動ける体勢が近道です。”
価格はコロナ前と比較するとかなり高騰しています。
今現在でも上がっているので高止まりしているとは言い難い状況です。
すでに土地価格は低くても5000〜6000万円からすでに1億円を超えるものもあります。
土地を買って注文住宅を建てるには1億円を超えてしまうと思われますから、たしかに一般的なサラリーマンの方には手の届かないところまで来ています。
東京からのお客様が圧倒的に多く、IT関連企業にお勤めの方や外資系企業、あるいは外国籍の方などのお客様が顕著になっています。なかには2件目3件目を購入するというケースもあるほどです。
それでも鎌倉、逗子葉山方面に住みたいという方には中古住宅を購入してリノベーションして住むという方法をおすすめしています。とくに鎌倉は古民家とまでいかなくても古い家が多く、見せるデザインでリノベーションをすることで快適な住まいをつくることができます。とくに旧鎌倉地区にはまだ古い住宅が多く、なかなか物件が出てこないことも事実ですが。
また鎌倉駅からバス便の利用とか、駐車場がない(車が入らない)、あるいは借地権などの条件もクリアすれば、ご提案できる範囲もグンと広がります。
そのためにはいい不動産屋さんをパートナーにして、営業担当者と親しくなっておくことが近道だと思います。事実、いい情報は競合も多く早く抑えてしまう必要がありますから、住宅ローンなどの事前の審査を終えて、待ちの体勢で構えておくと良いでしょう。フットワークをよくしておいてタイミングよく意思決定することが成功の鍵ですね。
自動車などと違って不動産は1つだけしかありませんから縁のあるタイミングで獲得していただきたいものです。