素足で感じる木の温かさ、目を見張るほどの大きな天井の梁、
灼熱の夏さえ手のひらを置けばひんやりとして心地いい漆喰の壁、
サッシを通しても侵入してくる冬の冷気を食い止めてくれる障子やふすま。
工業製品だけにたよらず、木や漆喰、土、紙などの自然素材を
中心においた住まいの快適さは、なにものにも代え難い。
健康に暮らすことはもとより、ランニングコストや耐久性にも高いパフォーマンスを示す自然な素材は、
人にやさしく、住むほどに味わいを増してくるものだ。
これが古くて新しい、わたしたち日本人の「新基準」。
住宅DATA
鎌倉市 An・Jour(アン・ジュー)
敷地面積/297.26㎡(89.8坪)
延床面積/138.51㎡(41.8坪)
1階/107.73㎡(32.5坪)
2階/30.78㎡ (9.3坪)
用途地域/第一種低層住居専用地域
構造/木造2階建て
間取り/3LDK
設計・施工/株式会社 楽居
MATERIAL
外部仕上げ
屋根/下屋:天然スレート、上屋;ガルバリウム鋼板
外壁/杉板、ウッドロングエコ塗装
内部仕上げ
床材/タイル、オーク、杉、他
壁/土壁、漆喰、壁紙他
天井/杉化粧野地板現し、漆喰、壁紙
縦格子で道路からの視線を遮り、軒先を深くして植物育成のスペースに。
実際にスタッフが食事をしたりあるときはミーティングを
開くこともあるという多目的な心地いいアウトドアリビング
写真右手入り口から奥に行くほどにプラベート感を保つように配置したが、
あくまでもリビングやダイニングなどの仕切りをなくしたオープンな空間づくりがコンセプトのひとつ
女性が現実的な生活をイメージできるように、キッチンを家の真ん中に置いた
階段下のリラックススペースとでも言うべきソファーのある間、
静かな時間を過ごすには最適な空間
朝はボサノバ、午後はクラシック、夕暮れからはジャズが良いかもしれない。そんな空間