Only Surfers know feeling
海の町茅ヶ崎で生まれ育ったNさんご夫妻は、この町の幼なじみのご夫婦。
海のそばで暮らすことになんの違和感もなく育って来たそう。
爽やかな冬ばれの海から強い台風を迎える海、きらきらとゆれる海面、、、、。
お子様がうまれる前に新築したこの家は、そんなふたりの海のあるライフスタイルを実現したカタチ。
仲間が集まるというキーワードもとても重要で、住宅が密集する人気の茅ヶ崎では、
二階にリビングというケースが多くなります。
そして全フロアをリビングダイニングに開放するのがポピュラー。
ご主人はサーフィンを愛好していて、シンプルでナチュラルな感覚は、
大きな米杉の勾配天井がつくる大空間や無垢の木のフローリング、白い壁、
そして設計者ができるかぎり無駄を排したという空間構成に如実に表れていました。
この北米スタイルは米杉を巧みに採用するバウムスタンフの真骨頂。
さらにリビングに続くウッドデッキは、
海のそばの暮らしでは、活動範囲を大きく広げるマストアイテムでもあります。
季節ごとに気持ちの良い時間帯には外に出て食事をとることも多いそう。
そういえば、デッキに出れば米杉の外壁サイディングがとてもいい色に経年変化していることに気づきます。
完成後、僅か四年だけど、十分な陽光と雨風に鍛えられた外壁の木は、もう濃いブラウンに変わっています。
そう、およそ海の暮らしにはコンクリートや科学的に作られた新建材が似合わないものですね。
あの冷たい感触は海水のしょっぱさや足に裏で感じる砂の踏みごこちとは、
ひどく乖離したものなのです。
そう、海のそばの暮らしには、木の肌がいちばんふさわしいと思います。