「すてきな住まいで充実した暮らしを」そんな大きな夢をお持ちのご家族と、住宅メーカーやハウスビルダーをつなぐ夢のマッチングサービス、「バイザシー ビルダーズクラブ」

事前にしっかりとしたヒヤリングを行い、ご家族にぴったりな住宅会社、工務店をご紹介いたします。

お引渡し、お引越しの記念に本誌『バイザシー 』の誌上で掲載させていただくこともできます。

すべて無料の読者参加企画です。

7   茅ケ崎市 山口みどり、綾乃、陽平さん(綾瀬市から移住)

湘南移住は、不幸にもご主人が亡くなったことから展開した。病気療養中のご主人が、急逝。山口みどりさんの人生は一転して自分自身を見失うほどの立場に置かれた。

「さあ、これからどうやって生きていこうか」

 幸い二人の子供たちはもう、社会に出て横浜と大阪で自立した生活を確立していた。そんな折、失望の底にいた母を見て、二人の姉弟は母に告げた。

「もう一度、三人で一緒に暮らそう」

 ある日、姉の綾乃さんが母を元気づけるために、ハワイ旅行に誘った。それまで暮らしていた綾瀬市には海がない。大した縁もなかったけれど、ハワイ旅行で海が心におよぼすヒーリングを体で感じてきた。海って素晴らしい! そのころサーフィンに虜になっていた長男の陽平さんは、藤沢市辻堂で物件探しを始めていた。

「小さくてもいい、私たちの実家を作ろう」

 親子三人が集まって、湘南の家探しが始まった。縁あって茅ヶ崎市東海岸、海まで歩いてすぐの土地に今の住まいを作ることができた。

長男陽平さんはヨガのインストラクターの会社員でサーファー、姉の綾乃さんもヨガのフリーインストラクターということもあって、自宅に念願のヨーガスタジオもできた。二階のリビングはクラス開催の時にはスタジオに解放される。

「茅ヶ崎に半年住んでも、まだ海に行く気分にもなれませんでした。でもある日夜の海にぽっかり月が浮かんでいて、さざ波の音が聞こえて、心から癒された瞬間がありました」

 ゆっくりと確実に、固く傷ついたみどりさんの心は茅ヶ崎の海に癒されていったのだと語る。今では性格も180度変わって、ウクレレを弾き、歌い、フラにも熱中する茅ヶ崎人だ。小麦色の笑顔が眩しい。姉の綾乃さんは、「母って、こんなに笑う人だったのかしら」と思うこともあるそうだ。

 仲の良い家族。山口家の場合は、ホームドラマのような軽々しいものではない。多難を乗り越えてきた家族だからこそ強い絆が再生された。それを演出してくれたのは、茅ヶ崎の海と町、そして温かいローカルの人びとのおおらかさだったそう。

「茅ヶ崎のすべてに癒されてきたから、お返しをしたい。ずっとここに住めることを感謝して」

Q:湘南に移住してよかったこと

お店のかたが優しい。外から来た人を受け入れてくれる。

Q:移住をしてビックリしたこと

波がいいと店が休みになる。平日に海にいる人が多い。ビーチサンダルとムートンブーツがあれば暮らせる。

Q:移住してから困っていること

JRの料金が高い。東京まで約1000円

Q:これから移住を考えているかたに一言

思いついたら実行、住んでみてからわかることもたくさん。賃貸でもいいから住んでみましょう。