A1. 経済的基盤をしっかりと計画する
都会での生活に疲れを感じたり、子育てを重視したいという気持ちが、移住のきっかけになっても、少し立ち止まって考えてみましょう。経済的な基盤、仕事への影響は大丈夫?
最近では働き方改革が叫ばれていることやリモートワーク、テレワーク、フレックスタイム出勤など、労働環境が変わっていることも事実です。会社の制度や通勤を工夫してみると、新たな発見もありそうです。働き盛りの30〜40歳代の人たちの[海そば生活]を実践している方は確実に増えています。様々な成功談を聞いてみることが大切です。
A2. 自然環境と親密になることを覚悟する
[海そば生活]には、いいことも嫌なことを含めても自然環境がいっぱいです。塩害、強烈な風雨、虫、湿気との戦いなどマイナス面がたくさんあっても、綺麗な夕日、快晴の海、美味しい食べ物などそれを超える自然環境の素晴らしさがあります。都会の生活になかった感動や驚きをある程度覚悟することも大切です。
A3. 土地を買う、家を借りる、建てるには、地元をよく知る業者さんに頼ってみる
移住となると[住まい]の課題があります。家を借りことは簡単ですが、所有することは資産形成にも関わるので慎重になります。移住のポイントは、どんな家をたてるかよりもどこに建てるか(土地)を重視しましょう。そしてその場所がどんな自然環境でどんな生活ができるかを地元の業者さんの意見に耳を傾けてみましょう。
A4. 工務店や建築家も地元の気候風土を熟知してプランに反映できる方にお願いする
家を建てるには環境というキーワードがとても重要です。寒い北の地域と南の海の町では環境が全く異なります。雪の多い町では雪対策と寒さを考慮しますが、海のそばの生活では塩害や湿気、風や採光のことなどに対策が必要になります。素材も北と南で大きく変わる恥ですね。都会でどんなにすばらしい建築物を作れても、自然環境が豊かな地域での家づくりは通用しません。その地域で長年家づくりをされている工務店や建築家は、地域の特性をよくご存知です。
A5. 住みやすさや環境への配慮を考慮して、できるだけ自然な素材を選ぶ
自然環境が豊かな地域では、プラスティックや化学製品を排除して、できるだけ自然な素材を選んで家づくりを進めましょう。木や土、石、自然にある金属などいつかは自然に帰る素材を選ぶことです。小さなお子さまやご家族のからだへの影響や地域の環境問題がとても大切です。
A6.本当にその工務店は信頼できる? 会社選びは慎重に
さて、納得のいく形で土地を取得したら、つぎは建物を担当してくれる業者さん選びです。中には不動産会社と直結している工務店を強く勧められるケースもありますが、そこは慎重に選定していきましょう。不動産会社と工務店が利益獲得だけでつながっているケースは、そもそも家づくりに疑問符がつきます。例えば材料や施工はしっかりと管理されているでしょうか。
できればご自分の暮らし方をしっかりと実現してくれる地元の工務店を選びたいものです。工務店選びでは、建物の好み、外観や素材から判断することが多いですが、数社を比較検討してみることをお勧めします。
ポイントは会社の姿勢、経営状況、社長や社員の人柄(なかなか連絡が取りにくいとか、裏表がある、下請け業者に厳しい、プライドが高く自分の考え方を強く押し付ける)などを冷静に判断することです。ただこれだけは経験数しかないので、口コミや評判、情報を集めるしかないありませんが。
私たちは各地域の工務店の特性を知る経験がありますが、相性の合わない工務店との家づくりは、とてもストレスがかかり、家づくりの楽しさがなくなってとても不幸な状況になりがちです。
工務店選びに迷ったら、ビルダーズクラブへご相談ください。
A7. 郷に入っては郷に従う
[海そば移住]に限らず地元の方々との共存はとても大切です。地域特有のルールや付き合い方を無視するわけにはいきません。ご近所との関係性が薄い都市生活を忘れ、たくさんの方とのコミュニケーションを作って助け合う気持ちが大切です。特に自然災害も多い地域では地元に溶け込むことが最善の防衛策といえるでしょう。
文責:藤原靖久(海そば移住アドバイザー)