GW頃からは海エリアでのイベントがはじまるので、一層、鎌倉に活気が溢れます。文化系、スポーツ系と、どちらも似合ってしまう鎌倉で、今回は音楽カルチャーを発信するイベントをご紹介します。
「鎌倉プチロックフェスティバル」このイベントは、毎年GW明けの日曜日に開催され、今回が5回目。場所は海辺の由比ヶ浜海浜公園で行われます。鎌倉で21年続くスタンディングバー「Bar RAM」が発起人となり、鎌倉周辺の企業や音楽を愛する個人の協力でつくられています。
このイベントの目的は鎌倉に音楽カルチャーを根付かせることとしているのですが、その方法がとても良いのです。音楽を全身で感じるために、このイベントでは電気を使った楽器の演奏はありません。省エネとか環境問題ももちろん真剣に考えるべきですが、ここで大切にしていること。それは、音に近づくということ。
野外の海浜公園で、同時に複数の場所にフラッグを掲げ、そこをステージとしてミュージシャンが演奏をはじめる。潮風も子供の泣き声もトンビのなき声もあり。目の前の演者の表現をもっと知りたくなったら、体を近づければいい。そうすれば今まで感じたことのない距離で、指先から発せられる音や振動が伝わってきます。
鎌倉・湘南特有の伝説を生むカルチャーってやっぱいいな、と感じたのが昨年のプチロック。例年どおり5月の開催予定が、強風雨により残念ながら開催見送り。しかしリトライとして同年11月に開催されたのです。実はこの時も雨。しかし、この雨と寒さをしのぐために、自然と演者と聞き手が近づいていったのです。人が集まると音は響きを増し、演者も圧倒され、その瞬間この空間でしかできない音楽になっていく。
さて、今年はどんな伝説を生んでくれるのか。楽しみで仕方がないのです。
*詳細はこちらから
第5回 鎌倉プチロックフェスティバル
開催:2019年5月12日(日)
ホームページ:https://www.kprf.jp/
facebook:https://www.facebook.com/Kamakura-Petit-Rock-Festival-357705301081715/
リポート◎小松 啓さん
鎌倉・湘南エリアを独自の視点で不動産を発掘、提案する「鎌倉R不動産」代表取締役
https://www.realkamakuraestate.jp