千葉一宮を中心とした南北のコーストラインには、たくさんのサーファーたちのコミュニティがあります。一時的な生活の移動ではなく、海のある暮らしを楽しみ、子供たちをはぐくみ育てる次世代のファミリーもたくさん暮らしはじめています。
もうすかっり地元にも馴染んで千葉の顔となってしまった感じを受ける小保内さんファミリー。2000年に千葉に移住してもう10年以上経つのですから、生まれてきたお子さんも小学生です。小保内さんが移住を決めた頃はまだまだ今ほどの人の数もなく、生活の面でも不自由が多かったようです。
一宮の少し南、多くのサーファや観光客でにぎわう太東岬に近い、広い敷地は以前奥さんが自家菜園を楽しんでいた土地。畑仕事も移住当時から地元に人たちにさまざまなことを教わって腕を上げてきたのです。
ここにご夫婦がプランした家は、ハワイアンハウス。しかも贅沢な平屋。このダイナミックな計画は千葉ならではの規模なのです。お二人が大好きで何度も訪れるハワイ。たしかにかつて開拓時代のプランテーションハウスを再現したようです。建築関係に携わる御主人だからこそハワイでの暮らしのイメージを実現することができるのでしょう。
最大の特徴は大きなひさしの下にできたハワイ式にいえば「ラナイ」という空間でしょう。大きなテーブルでブランチなんか楽しみたいものです。
そう、雄大な自然と広い土地という特性と、大好きなハワイをキーワードにしたこの住まいは、千葉移住10年の歴史の集積でもあるんですね。